最近、歳取ったな、、、自分はもう○歳だから、、、さすがにこの歳になって、、、年齢を言い訳に自ら行動を制限してしまっていませんか?
「何歳までに結婚して、何歳までにファミリーをもって(子供を産んで)、、、何歳までに〇〇する、などなど」人生設計にあたって年齢は大事な要素ですが、特に日本人は年齢を意識しすぎな気がします。ちなみになんと、最近のJKたちは高校を卒業したら「もはや人生終了」なのだそうです💦
今日はそんな年齢の固定概念を打ち崩す「おじいちゃんアスリート」のストーリーをシェアしたいと思います。
今年80歳のバリーさん。現在もサイパンの大学で歴史学の教授をされているそうです。
大学の夏休みを利用してチェンマイに来られ、数ヶ月の滞在中に偶然、私たちのジムを見つけ、週に数回ムエタイの練習に来られていました。
毎日の水泳と筋トレで鍛え上げられた身体はとても80歳の人には見えません。日本にも滞在されていたこともあり、空手や居合道もこなされます。サイパンではなんとMMAジムにも通っているとのことで、年齢を感じさせない強いパンチを繰り出していました。
何よりも驚いたのは肉体のみならずその精神的な若さ。毎回来られるたびに、フックがうまく打てないから今日はフックの練習をしたい、とか、もっと速くワンツーを打つにはどうしたらいいのか?など、常に課題を持って練習していました。そしてできるようになるとキラキラした少年のような目で本当に嬉しそうに「ありがとう!今日はまた少し進歩したよ!」とおっしゃるのです。
彼は言います。
I don't have much time, you know what I mean? So, every single second is precious and valuable to me. I won't waste a single moment.
「僕にはもうそんなに時間がないんだ。意味わかるよね?だから自分にとって全ての瞬間が貴重で価値のあるものであって、1秒たりとも無駄にしたくないんだ」
果たして自分が80歳になってもまだなお、バリーさんのような向上心を持ち続けられるだろうか?毎回彼を見るたびに自問自答しました。バリーさんは続けました。
「I want to tell my students and many young people to never give up, to keep moving forward, and to persist in their efforts. And I aspire to be a role model, showing them that even at the age of 80, it is possible.」
「生徒たちや多くの若者に、決して諦めず、立ち止まらず、続けて努力することの大切さを伝えたい。そして、80歳になってもそれができるということを、自分がそのお手本となって示したいんだよ」
ふと、佐藤一斎の「言志四録」の有名な言葉を思い出しました。
「少にして学べば、即ち壮にして為すことあり。壮にして学べば、即ち老いて衰えず。老いて学べば、即ち死して朽ちず」
「子供のころにしっかりと勉強しておけば、大人になってから社会にとって重要な仕事をすることが出来る。大人になってからもずっと学び続ければ、老年になってもその力は衰えることはない。老年になってなお学ぶことをやめなければ、死んだ後もその人は人々の心の中に生き続け、その精神は次代の人々によって引き継がれていく」という意味です。
人は生まれて、いつかは死んでゆきます。誰にでも等しくいつか必ず死はおとずれます。
時々、ふと「自分の生きる意味は何だろう?」と考えることがあります。世の中の多くの人が年齢を重ねるにつれ、気力や能力の衰えに悩みます。そして、ほとんどの人がいつしか学びをやめ、向上することを諦めてしまっています。でも年齢にかかわらず謙虚に学び続けながら自分を高め、そうして培った力で、世のため人のために生涯役立ち続けていくということこそが、人間として生きる本当の意味ではないだろうか?と今回バリーさんと出会って改めてそう思いました。佐藤一斎は次のように書いています。
「自分は今年八十歳になったが、まだ耳も目もひどく衰えるまでには至っていない。なんと幸いなことであろうか。一息でもある限り、自分は学業をやめるべきではない」
私事で大変恐縮なのですが💦、実は私の両親も68歳の時にアメリカの大学に入学しました。当時、私は「え?68歳になっていったい何を勉強するの?」と懐疑的でしたが、今思えばその衰えない好奇心と向上心には本当に頭が下がる思いです。今も元気な86歳の母は「知識、経験だけは人生のお荷物にはならないよ」といつも言います。
人は学ぶことをやめた時、衰え朽ち始めます。たとえあなたがまだ若かったとしても。
しかし、人は学びつづける限り、いくつになっても成長することができます。学び続けることこそが「人生を味わい尽くす」というなのではないでしょうか?
サイパンからやってきたスーパーおじいちゃん。彼にとって年齢はただの数字にすぎないのです。とってもお茶目でみんなを元気にさせてくれるバリーさんは僕たちの永遠のヒーロー。めちゃめちゃ格好いいです!そして彼から見れば僕らなんてBaby。僕らはこれからいくらだって何だってできますよね!
今日から年齢を言い訳にする人生にはGood Byeして「今」を生きましょう。そして限りある人生を味わい尽くしましょう!
みなさま、ザ・キャンプでお待ちしております!